晴れ時々毒舌2
発破3

発破にまつわる話しは、一般の人はなかなか知らないだろうから書きますね。



二十代の頃に長いトンネルを親父の会社で、やってて僕は、たまに他の現場から応援に行ってたんですよ。



それが、自分自身が、一時期暮らした地区なんですよ。



しかし発破の震動は民家に響くんですね。


わりと民家と近くてその為に発破の夜勤の時の時間が制限されてたんですよ。



夜の10時でした。



これは、普通の夜勤なら少し早いんですよ。


それに後がもう発破撃てないんですね。



そうすると10時を10分とか20分とか過ぎるんですね。



そうなると僕の出番でした(笑)



発破の前には住民に向かってサイレンとマイクを使って放送するんです。



僕は、マイクを使って「何々建設の高山です。
地区の皆さんここで育った高山です。

発破の時間がずれて大変申し訳ないですがここで育った高山の顔に免じて許して下さい。

発破五分前」


ってやるんですよ。


育ったのは、一時期ですが、皆さん覚えてるんですよ。


それで発破撃ちましたね。

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