晴れ時々毒舌2
とりあえず補強をしながら待ちましたが補強をしてても鉄の枠がメリメリ曲がるんです。
落盤とかになれば、死ぬこともあるので怖いんですよ。
班長と作業員とこりゃヤバイから何かあったら走ろうと話してました。
役所の一番偉いさんが、来てどうヤバイのと悠長に聞いてきたんですが、その時補強をしてて僕は溶接してたんですが、もうメリメリ曲がるし山が動いてるの分かるんですよ。
いらっとしました…てめえ見たら分かるだろう!ですよ。
僕は若い役所の一番偉いさをつ連れて最先端まで連れて行きました。
見ろよですよ。
お前たちの山の予想は外れてんじゃんです。
役所の人ビビってました。
それでも二日たっても三日たっても補強をとの指示しか出ない。
僕は補強は、これ以上は無理ですと言ってやめました。
もうやりようがないんですよ。
僕も五十代の在来工法の得意なトンネル掘りに電話したりして聞いたんですが、高山ちゃんそりゃ逃げとけです。
山が動くともうやりようがないんですよ。
そして外の整理してたらドーンと音がして山が動いて二十メートル以上が、土の中です……
あーあと皆居なくて良かったです。