I am me.
~梨香side



「おい見ろよ、佐橋さんだぜ!やっぱ綺麗だなぁ・・・・声かけてみよっかな?」



「やめとけよwまぁ恥をかきたいってなら止めはしないw」




「ジョーダンジョーダンw俺、豆腐メンタルだから耐えられそうにないわww」



同じ方向に歩いていた男子が急にこっちを向いていった。

失礼なやつら。



まだこっちを見ながらひそひそ話してる。




こういうことにはもういい加減慣れてもいいんだろうけどなぜか一向に耐性ができない。

でも気にしてないフリをして歩き続ける。



しばらくそうして歩いていると何やらすごく喧しく会話している女子がこっちに歩いてきた。



うるさい・・・どうして最近の女子は無駄に大きな声で話すわけ?



そして距離が近づくと二人が誰なのかわかってきた。







誰かわかった瞬間視界がぐらついた。



だめ・・・ちゃんと歩かなきゃ・・・過去のことをずっと気にしてるわけにはいかないのに・・・・



私は歩くのに精一杯になっていた。だから目の前にあの子が近づいてきているのに気がつかなかった。

















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