エリート外科医の甘い独占愛
02.溶け合いたい
その日の夜、私は約束の時間にインターフォンを押した。
「いらっしゃい」
そういって出迎えてくれた卓志の胸に顔を埋めると、きつく抱いてくれた。
「ちゃんと来たんだ。いい子だね、汐は」
「だって……」
会いたかった。
会いに来ない理由なんてない。
この関係が終わるとすれば、私か卓志、どちらかの気持ちが離れた時だ。
でも、そんなことは無いと私は思っている。
あの雨の夜に日誓った永遠の愛は、変わることは無いと信じているから。