エリート外科医の甘い独占愛
「なにしてるの?もういいから」
言いながらも、先生は手を休めない。
「でも」
「ううん、だめだよ。野島さん、今日すこし変だ。申し訳ないけど、早く別の人を呼んできてください」
その時、鳴りつづけるアラームがより緊急性を知らせるものへと変化した。
今の状況を考えれば、自分がどうすべきかなんて容易に想像がつく。
「わかりました、すぐに別のスタッフを呼んできます」
私は病室を飛び出し、代わりのスタッフを探しに走った。