エリート外科医の甘い独占愛
「午後からは勤務に戻ろうと思うんです。っていっても患者さんの対応は出来ないから、医局で書類整理をするつもりです」
「あまり、無理をしないでくださいね」
「はい、でも、野島さんが看病してくれるならしばらくこのままでもいいかもしれません」
真顔でそう言われて、私は返答に困ってしまった。
「そんな顔しないでください、冗談ですから」
そう言うと、伊崎先生はゆっくりと体を起こした。
「そろそろ行かないと、医長に嫌みを言われそうなんで」
立ち上がり白衣を羽織ると、私が差し入れた入った袋を手に提げて、処置室を出て行った。