エリート外科医の甘い独占愛
「どうした、汐。夜まで待てないの。かわいいね」
「ちがいます」
「違わないよね。キスして欲しい?なら、そう素直にいえばいい」
「……もう、卓志の意地悪」
私を困らせて、甘やかして、虜にさせる。
そして、必ずこういうんだ。
「愛してるよ、汐。君だけを……」
私だけを愛してるといって、ふとした瞬間に、離れていきそうな気持を上手く上手く繋ぎとめる。
触れるだけのキスを交わすと卓志は何もなかったように病室を出て行った。