エリート外科医の甘い独占愛
伊崎先生は一緒に仕事をしやすい医師の1人だ。
医師という立場を鼻にかけることもなく、患者にも、看護師にも礼儀正しくて腰が低い。
確か、一度社会人になってから医大に入りなおしたと言っていたっけ。
20代後半で医師免許を取得してから別の病院で2年研修医として過ごした後うちの病院の外科に入局した専修医という立場だ。
だから、卓志とはそう年齢も変わらなかったはず。
温和な伊崎先生に惹かれる同僚は多いけれど、私は情熱的でプライドの高い卓志が好きだ。