LOVEless ~不倫~
キョロキョロと周りを見渡し
誰も近くに居ないのを確認した中川さんは私の顔を覗き込んだ。
「向井さん、
織田さんと付き合ってたでしょ?」
ひょえ!!
やっぱり・・・気づかれてたか・・・。
「・・・隠しててゴメン」
「言えなかったんでしょ?
それは、いいよ。分かるから。
最近、様子おかしいな~って思ってたら
織田さん結婚するって言うし
一応、心配してたんだ」
「そっか。ありがとね
あっ、でも何で気づいた?」
「分かりやすかったよ(笑)
飲みに行った時にチョコチョコ織田さんから電話かかってきたりして。
あんな時間に普通主婦やってる子に電話しないでしょ?
それに向井さん、すっごく嬉しそうに話してたからピンときた!」
「そんな事、あったね」
「あった、あった」
「今は、こんなだけどね・・・」
溜め息と共に吐き出す愚痴に
この春の爽やかな日差しは
あまりにも不似合いで
余計に虚しい気持ちになる。
「まだ終わってないんでしょ?」
どこまでも
お見通しの中川さん。
想い人のいる彼女の勘は
他の人達よりも
研ぎ澄まされているのかもしれない。
誰も近くに居ないのを確認した中川さんは私の顔を覗き込んだ。
「向井さん、
織田さんと付き合ってたでしょ?」
ひょえ!!
やっぱり・・・気づかれてたか・・・。
「・・・隠しててゴメン」
「言えなかったんでしょ?
それは、いいよ。分かるから。
最近、様子おかしいな~って思ってたら
織田さん結婚するって言うし
一応、心配してたんだ」
「そっか。ありがとね
あっ、でも何で気づいた?」
「分かりやすかったよ(笑)
飲みに行った時にチョコチョコ織田さんから電話かかってきたりして。
あんな時間に普通主婦やってる子に電話しないでしょ?
それに向井さん、すっごく嬉しそうに話してたからピンときた!」
「そんな事、あったね」
「あった、あった」
「今は、こんなだけどね・・・」
溜め息と共に吐き出す愚痴に
この春の爽やかな日差しは
あまりにも不似合いで
余計に虚しい気持ちになる。
「まだ終わってないんでしょ?」
どこまでも
お見通しの中川さん。
想い人のいる彼女の勘は
他の人達よりも
研ぎ澄まされているのかもしれない。