LOVEless ~不倫~
コンビニから7、8分
車を走らせて店に着いた。

出入りしやすい場所で立地条件は
なかなか良い。

「お疲れ~」

こじんまりした店内に
ヒロが入っていくのを

「はじめまして」

いそいそと追いかける。

奥から熊みたいに体の大きい
店主らしきヒロの友人が出てきて
満面の笑みで迎えてくれた。


簡単に自己紹介を済ませ


いち押しの煮干だしラーメンの濃口と薄口を
それぞれ太麺・細麺で試食する事に。


カウンターに座った私達からは
厨房の様子がよく見えて
狭い厨房でラーメンを作るヒロの友人の
体に似合わずキビキビと動く真剣な姿に

私は思わず見とれていた。


類は友を呼ぶだ。

どことなく暖かいヒロは

やっぱり暖かな友人に恵まれているのだろう。
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