LOVEless ~不倫~
自分で言う気力がなくて
申し訳ないけどリョウちゃんに話しておいてと
頼んであったのだ。
「怒ってた?」
「呆れてた」
「だよね・・・」
「大人なんだから
そういうリスクも考えて行動しなさいって言ってた」
「ハイ。正直そんな事、考えてなかったな。
月ばっかり気になって」
「月?」
「うん。月。車の窓からキレイな月が見えて
なんだか見られてる気がして落ち着かなくて」
「ん?」
「夏目漱石が教師だった頃
<好きな人に月が綺麗ですねって言えば
あなたの気持ちは伝わります>って生徒に教えたって話し知らない?」
「初めて聞いた」
「都市伝説みたいな話しなんだけど
<あなたが月が綺麗だと伝えて共感してもらいたいと思う相手は、あなたにとって大切な人で好意を持っている相手だ>って内容なんだって」
「ロマンチックー。でもそれ、当たってる」
「でしょ。で、私は誰に伝えたいかな~って考えたんだけど答え出なくて、
ずっと考え込んじゃって。でも・・・」
「でも?」
申し訳ないけどリョウちゃんに話しておいてと
頼んであったのだ。
「怒ってた?」
「呆れてた」
「だよね・・・」
「大人なんだから
そういうリスクも考えて行動しなさいって言ってた」
「ハイ。正直そんな事、考えてなかったな。
月ばっかり気になって」
「月?」
「うん。月。車の窓からキレイな月が見えて
なんだか見られてる気がして落ち着かなくて」
「ん?」
「夏目漱石が教師だった頃
<好きな人に月が綺麗ですねって言えば
あなたの気持ちは伝わります>って生徒に教えたって話し知らない?」
「初めて聞いた」
「都市伝説みたいな話しなんだけど
<あなたが月が綺麗だと伝えて共感してもらいたいと思う相手は、あなたにとって大切な人で好意を持っている相手だ>って内容なんだって」
「ロマンチックー。でもそれ、当たってる」
「でしょ。で、私は誰に伝えたいかな~って考えたんだけど答え出なくて、
ずっと考え込んじゃって。でも・・・」
「でも?」