かえるの瞳に……
どうやら猫らしい。それも子猫。声の聞こえて来た公園の植え込みを掻き分けてみると……。
「キューキュー」
そこには……これまで見た事も無いような美しい翡翠色をした一匹のカエルがこちらを見上げていた。
まさかね?カエルがこんな猫みたいな声出す訳が……。
「キュー!」
……出した!?
本来は爬虫類など苦手である。しかし、その雨に濡れ透き通るようなあまりの美しさについ瞳を奪われてしまった。
大きさはアマガエルほど。この雨につられて出てきたのだろうか?