かえるの瞳に……
「久しぶり!!逢いたかっ……」
今日は圭と久しぶりの家デート。
彼の好きな、シンプルだけどステーキというご馳走にブルーもいつもより嬉しそう。
玄関を抜け、キッチンに入った瞬間その足が止まる。
「キュー!」
ブルーも一緒にいつもの潤んだ瞳でお出迎え。
の筈だったんだけど……。
「何で普通にかえるがいる訳?」
「何でって……拾っちゃったの。綺麗でしょ?翡翠色してて。ご飯も私と一緒に食べてるの……って圭?」
バタンと閉められた部屋に残された私とブルー。
「そのかえる……何だか変じゃねぇ?お前オカシイわ」
最後に圭の冷めた一言を投げかけられながら……。