夜桜と朧月
ラフなスウェットに着替えたお義兄さんが、何故か寝室からお酒を一瓶持ってきた。
「……なんで寝室からお酒、なんですか……?」
私の問いは、至極全うな答えで返された。
「寝室は床下に物置があるからね」
あ、そうなんだ。
「それより真愛ちゃんは、咲希と多希が生まれてから、あんまりお酒を飲みに出歩いたり家でも飲んでないでしょ?」
そりゃ、二人がもし夜中に熱なんか出したり、具合悪くなったりしたらすぐ駆けつけようとおもってたから、お酒は飲まないように気をつけてたけど……。
「よく知ってますね」
「もしかしたら、そうじゃないかなーって思っただけ。今日は高いシャンパン買ってきたからさ、一緒に飲もうか?」
実はイケる口でしょ、なんて軽口を叩くお義兄さんの手には高級シャンパンのピンクが輝いている。これなら飲みたい!
「……今日ぐらいは甘えちゃってもいいですかね……?」
ふふ、と笑うお義兄さんも早々に飲みたいらしい。
「二人とも風邪とか大丈夫だろ?飲んじまおうぜ」
こうして、咲希と多希に哺乳瓶を、私達はシャンパングラス片手に乾杯して、クリスマスパーティーを始めた。
「……なんで寝室からお酒、なんですか……?」
私の問いは、至極全うな答えで返された。
「寝室は床下に物置があるからね」
あ、そうなんだ。
「それより真愛ちゃんは、咲希と多希が生まれてから、あんまりお酒を飲みに出歩いたり家でも飲んでないでしょ?」
そりゃ、二人がもし夜中に熱なんか出したり、具合悪くなったりしたらすぐ駆けつけようとおもってたから、お酒は飲まないように気をつけてたけど……。
「よく知ってますね」
「もしかしたら、そうじゃないかなーって思っただけ。今日は高いシャンパン買ってきたからさ、一緒に飲もうか?」
実はイケる口でしょ、なんて軽口を叩くお義兄さんの手には高級シャンパンのピンクが輝いている。これなら飲みたい!
「……今日ぐらいは甘えちゃってもいいですかね……?」
ふふ、と笑うお義兄さんも早々に飲みたいらしい。
「二人とも風邪とか大丈夫だろ?飲んじまおうぜ」
こうして、咲希と多希に哺乳瓶を、私達はシャンパングラス片手に乾杯して、クリスマスパーティーを始めた。