夜桜と朧月
「藤崎、今何ヵ月なの?」
真剣にチヒロに訊ねれば、えー、知らなーいと、聞いてるんだか聞いてないんだか分からない返事。コイツもう酔ったのか!?
埒が明かないから直接藤崎の席へ、烏龍茶とオレンジジュースの瓶を持ってお酌しに行った。
「ちょっと、藤崎!」
二人に群がる友人達を押し退けて、藤崎の席の隣を陣取る。
取り敢えず、藤崎のコップにオレンジジュースを注いで、祝福の気持ちを伝えた。
「何?何?あんた今何ヵ月なの!?」
藤崎はにっこり笑って「二ヶ月だよ」と、裏ピースなんかしてきた。
「と、いうか……。あたしとカレが付き合い始めたの、マナと楓君のおかげなんだけどさ……。アンタ達はどうなの……?」
ん?
藤崎達の馴れ初めに、私と楓のおかげ?
どういう事、それは?
藤崎は、隣に座る赤坂君の服の裾を引っ張って、何か耳打ちをして私の事を指差している。
赤坂君は、物凄く驚いた顔をして私を見ていた。
何かした?
真剣にチヒロに訊ねれば、えー、知らなーいと、聞いてるんだか聞いてないんだか分からない返事。コイツもう酔ったのか!?
埒が明かないから直接藤崎の席へ、烏龍茶とオレンジジュースの瓶を持ってお酌しに行った。
「ちょっと、藤崎!」
二人に群がる友人達を押し退けて、藤崎の席の隣を陣取る。
取り敢えず、藤崎のコップにオレンジジュースを注いで、祝福の気持ちを伝えた。
「何?何?あんた今何ヵ月なの!?」
藤崎はにっこり笑って「二ヶ月だよ」と、裏ピースなんかしてきた。
「と、いうか……。あたしとカレが付き合い始めたの、マナと楓君のおかげなんだけどさ……。アンタ達はどうなの……?」
ん?
藤崎達の馴れ初めに、私と楓のおかげ?
どういう事、それは?
藤崎は、隣に座る赤坂君の服の裾を引っ張って、何か耳打ちをして私の事を指差している。
赤坂君は、物凄く驚いた顔をして私を見ていた。
何かした?