夜桜と朧月
日曜日は晴天、絶好の洗濯日和だったので、早目に起きて洗濯を全部終わらせた。



洗濯が終わる頃、薫が「咲希に起こされた……」などと仏頂面をして起きてきた。



オムツを見るとパンパンに膨らんでいて、成る程これは気持ち悪くて目も覚める筈だと、お尻をキレイに吹いてあげた。



「今日は何時に出るの?」

「飯食ったらすぐに出る」



私が咲希の世話をしている間に、食パンをトースターに入れてコーヒーをセットしてくれた。これでサラダなんか作ってくれたらなぁ……と、目で訴えていたら、冷蔵庫から取り出したレタスを洗いもせずに千切り、皿に乗っけた。

なんて事をするんですか!!


「先に食べてて良いよ。次は多希にミルク飲ませるから」

「ん、食い終わったら代わる。お前化粧もするんだろ?」

「あー…うん」



何とか支度を終えて車に乗り込んだら、時計はもう9時を指していた。




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