綺麗すぎる恋愛


それと同時にチャイムが鳴り、私は慌てて自分の席を確認して座った。


隣の席の人は誰なんだろう。


横を見ると、机に顔を伏せている姿があった。



「おーい。先生来ちゃうよ?」


私は、その人の肩をツンツンとつついた。

すると、ムクっと起き上がり目を細めながら私の顔を見た。



「「あ」」


その人の顔を見たことはある。
だけど、なんていう名前だっけ?


紙を見て、一生懸命名前を探す。



「井上優雅ね。」


パッと私の持っている紙を取って、めんどくさそうに呟いた。


「あぁ・・そうそう。私、相沢舞なんだけど知ってる・・?」


「・・知らねぇよ。つか、覚えたくもねぇ。」



むかっ



「なにそれ、どーいう意味?」


「学校1モテる奴は俺1人で十分だっつーの」


そう。そうだ。
この人は学校1モテる井上優雅。
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