【短編】JEWEL
「そんなにハッキリ言う事ないじゃん!」
と、キレる2個上のあたし。
「ハッキリ言わなきゃ、お前気付かないと思って」
「なっ……! こ、今回はイケると思ったのっ」
「……思っただけだろ」
「そ、そうだけどっ!」
見上げるとフッと笑って、
『早くかっこいい彼氏紹介してね、ひよりちゃん』
と、ちょうどエレベーターが止まった5Fでおりて行った。
ムキキキキキ!
声にならない声で、怒り爆発。
ほんっとーにムカツク!
あのガキ!!!