愛ゆえ、だよ





「うるせぇ!お前は黙ってろ!」


怒鳴る男を冷ややかに見つめた。


こんな男に、彼女は泣かされたのか。


俺は、彼女には聞こえないように



男には、聞こえるよう低くつぶやいた



「______」



その瞬間男の手が離れ、汗びっしょりになって


困惑した表情を俺に向ける。







< 17 / 22 >

この作品をシェア

pagetop