愛ゆえ、だよ
全部、愛だよ
男はあっさりと、縦に首を振りさっさとどこかへ行ってしまった。
俺と彼女、何も言わずに長く少し騒がしい廊下を歩く。
さっきまで、泣いていたけど
だいぶ治まったようだった
「ありがとう」
「どういたしまして」
俺以外に触れられた場所言わせようと思った。
熱湯で消毒して、皮膚を新しく更生させようと思ったが
この、繋がれてる手に免じてまぁ、手段として頭の隅へ追いやった。