ナルシ!?俺様!?上等上等!!


「…あ?」



振り返ると誰も居ない。



あれ?

視線を下に落とすと、居た。



小学三年くらいのチビが。


「おにーちゃん、一人で喋ってるから。変なの!」

「……失礼なガキだな」



俺を指差して笑うもんだから眉間に皺をよせた。


ガキは好きじゃない。
嫌いでもない。



「キャハハ!ね、ね、ゆいと遊ばない?」

「ゆい?お前の名前か?」

「うんっ!アタシゆい!おにーちゃんは?」

「俺は加賀悠哉」

「ゆう君だね!ゆう君遊ぼっ!」



ゆ、ゆう君?


< 111 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop