ナルシ!?俺様!?上等上等!!
「…あ?」
振り返ると誰も居ない。
あれ?
視線を下に落とすと、居た。
小学三年くらいのチビが。
「おにーちゃん、一人で喋ってるから。変なの!」
「……失礼なガキだな」
俺を指差して笑うもんだから眉間に皺をよせた。
ガキは好きじゃない。
嫌いでもない。
「キャハハ!ね、ね、ゆいと遊ばない?」
「ゆい?お前の名前か?」
「うんっ!アタシゆい!おにーちゃんは?」
「俺は加賀悠哉」
「ゆう君だね!ゆう君遊ぼっ!」
ゆ、ゆう君?