ナルシ！？俺様！？上等上等！！

「―――…これが、俺の昔話。ど？面白かったか？」

「面白いなんて……」

「女こそ嫌いにはなってねぇが、女友達的な言葉はウンザリだ。……あれからな？透は自分を責めて、塞ぎこんだ」

「……透君、今どうしてるの？」

「…さぁな。連絡一つよこさねぇ。透は俺を巻き込んで俺を傷付けたと思ってたみたいだから…多分、顔合わせずれーんだろ」

「……」

「ま、俺から引っ越したんだけどな。家の事情で」

「……そんな過去があったんだね」

「あぁ。俺は利用された事にはどうでも良かったが、透が傷付いた事が許せねぇんだ。あいつ……栞の事好きだったから、な」

「……」