初恋ごころ。
「愛衣、急がないとSHR始まる!
あたしも手伝うから。」
夏希が資材を半分持ってくれた。
やっぱり持つべきものは友達だね。
「ありがとー!」
ーーーー…
コピー室に着いて、資材を置いた。
ふぅー、と息を吐く夏希。
「意外に軽かったね。
…あ。愛衣何か踏んでるよ(笑)」
「えっ?」
片足を上げ、踏んでいた物を
拾ってよく見てみた。
「何? 生徒手帳?
ーーっこれ、佐々木優介
(ササキ ユウスケ)のじゃん!」
佐々木は、学年で有名の不良生徒。
明るい茶髪で着崩した制服。
喧嘩っ早いとゆう噂をよく聞く。
そんな人の生徒手帳を
踏んじゃったよ…最悪。
「これどうするの…?
てか、コピー室で何してたんだろ。」
夏希は冷静だなぁ。
男慣れしてるだけある!
あ、悪い意味じゃなく。(笑)
「やばい、私の靴跡ついてる。
拭こ…」ーーガラガラガラッ
※SHR...朝の会、帰りの会