初恋ごころ。
▼急な展開
キーンコーンカーンコーン…
放課後。
帰宅部の私と夏希はもう帰る。
桜林高校は部活動が
あまり盛んじゃない。
特に女子は帰宅部が多かった。
今日はマックに寄った。
ドリンクを飲みながら
ひたすらガールズトークの予定。
定位置に座る私たち。
「はぁ。今日も疲れたね。
てかさー…」
いつも通り話を進めようとしたとき、
大事なことを思い出す。
「あ…そういえば。
佐々木優介の生徒手帳
綺麗にしたけど、どう返そう。」
夏希は悩んだ素振りをして言う。
「うーん、普通に隙を狙って
あの後見つけました。
って返すので良いんじゃない?」
「そうだね。普通そっかぁ。」
深く関わりたく無いし、
すぐに返したいんだけど…
タイミングがね。
ーーそれから話を切り替え、
いつも通り長々と語り合った。
「楽しかった♪ じゃまた明日ね!」
「うんっ!ばいばーい!」