おうちにかえろう
確かに、猫に似てないこともない。
一人でも平気そうなところとか、無駄に群れないところとか、眼力が凄まじいところとか、…うまく言えないけれど、猫っぽいところもあるかもしれないけれど、それとこれとは話が別だ。
とにかく今問題視しなければいけないことは、檜山のキャラが完全に崩壊しているということ。
基本的にこいつのキャラは、にゃんにゃん言ってはいけないキャラなのだ。
『お客様ごあんにゃいいたしますー』
『…美月ちゃん、ここにゃんにゃんカフェじゃないから一回落ち着こうか』
朔兄が檜山の肩を掴んで椅子に座らせようとしたけれど、『シャー!!』と牙をむいて威嚇する始末。
いや、実際牙じゃなくて八重歯なんだけど、あの凄まじい形相を見たら、牙にも見えるってもんだ。
キャラじゃないついでに言えばお前、酒強くなきゃいけないキャラだろ。
その辺は徹底してもらわないと、調子が狂う。
と、いうか、この状況は…
『よしよし敬いたまえよー、…我は雛子様なるぞー、ちこう寄れちこう寄れー…』
『ひにゃこさま…』
『雛ちゃん!!!美月ちゃんで遊んじゃ駄目だから!!!』
『うむ、じゃあまずは脱いでもらおうかな…君の全てが見たいから…』
『ひにゃこさまの仰せのままに…』
『わー!!!!美月ちゃん脱いじゃ駄目だって―――!!!』
どう打破してくれようか。