おうちにかえろう
突然箸を置いて、神妙な面持ちを私に向けたのは、雨宮さんだった。
それに気付いてから、私もそっと箸を置き、膝の上に手を乗せ、姿勢を正した。
ただならぬ空気を察したから、こうもなる。
雨宮くんも察したのか、私と全く同じ行動を取っていた。
「…、」
な、なんだこの空気。
なんだ。
一体、何を言われるんだ―――?
「ちょうど部屋一つ余ってるから、ここに住めば?」
「……………………。」
………………ん?