奪取―[Berry's版]
 腹部まで、絹江の唇が降りた頃、彼氏は絹江の髪を梳く。それが合図でもあった。上目遣いに彼氏を見上げ、微笑まれれば。絹江は頷きベルトに手をかける。上の服は自分で脱ぐくせに、下は絹江に脱がせたがる人だった。焦らしながら、絹江は固くなり、主張を始めている彼自身を咥えた。
 絹江の口の奉仕に満足すると、彼は絹江の秘部に触れた。ある程度濡れていれば、十分である。勢いよく、体勢を変えられ、絹江がベッドに背中をつけた頃。彼自身が絹江の中へ割り込んでくる。

 ――それが絹江の知る、セックスだった。

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