あたしは、あんたのもの。
クリスマス。
今度のクリスマスはちょっと違うように過ごせるのかなと思いきや、やっぱり去年と同じか。
義父にもらったお金でお母さんの大好きだったイチゴケーキを買って、空っぽの家に帰ってケーキに火を付けて。
それがムラムラ燃えるのを見つめるだけ。
それか。
今年は宗次朗に出会ったのと高校最後の記念に、何か違うことをパーっとしようか。
そんなことを思いながら、あたしは先生の話を右から左へ聞き流しながら空を見つめていた。