あたしは、あんたのもの。
そんな変温な日々がほぼ一か月過ぎ、3年生のみんなは大学合格の話題で持ち切りだった。
不思議なことに、あたしと果歩ちゃんは一つ同じ大学を受けていたらしく、あたしは二人の合格のニュースに、柄にもなくきゃぁきゃぁと果歩ちゃんと手を取り合って喜んだ。
「絶対二人で行かなきゃ!」
目をキラキラさせていう彼女に、あたしは笑顔でうなずいた。
その光景をパンダ達が悔しそうに見ていたのが目の端に映ったが、あたしはできるだけ考えないようにして、果歩ちゃんに向いた。
「じゃぁ、果歩、放課後あたしのおごりでパフェ食べよう?」