あたしは、あんたのもの。







そんな彼らを見て、仲のいいカップルだなと、つくづく思い知らされる。








七海果歩(なつみ かほ)と言う、なんとも可愛らしい名前を持つ彼女と一緒のときは私のことなど、彼は見もしない。








廊下では、スーッとそのまま通り過ぎる。









でも、傷ついたりしない。








だって、暗黙の了解だから。








あとで、会うから。







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