あたしは、あんたのもの。
けれどもあたしの考えは甘かったらしい。
その週にはすでに3回パンダ達のいじめを受けていたあたしは安心しきっていて、そのとき睨まれていたのをすぐに忘れてしまった。
放課後、SHRが終わると、あたしは荷物をかばんに入れて、果歩を待つためにそのまま自分の机に座って本を広げた。
いつもはすぐにクラスに駆け込んでくる果歩は、今日担任に職員室に来るようにといわれていたので、少し時間がかかるけど待っててね、とお昼に言われた。
特にいなければいけないところもないので、あたしはそのまま待つことにした。
けど、最近の静けさに安心しきっていたにも拘わらず、担任からの呼び出しを果歩に伝えたのがパンダ達の一人っていうところを疑わなかったあたしが悪いのかも知れない。