あたしは、あんたのもの。
「龍太はヘナちょこなんかじゃないよ。むしろ二人になるといつも強引っていうか、俺様っていうか...」
果歩ちゃんは何か思い出したのか、顔をボッと赤くさせて喋った。
宗次郎はそれを見てコホン、と咳をして促す。
果歩ちゃんはアハハ、と笑ってつづけた。
「それが高1の冬のこと。その頃にはもうお互い吹っ切れてて。でも宗ちゃんしか頼める人はいなくて、カモフラージュの彼氏になってもらったの。」