あたしは、あんたのもの。






手を伸ばして果歩ちゃんの頭を撫でる。







「果歩のせいじゃないよ。これは、ずっと前からあることだから、あたしは慣れてるの。」








果歩ちゃんは急いで顔を上げた。








「で、でも」







果歩ちゃんを遮って手を取る。






「こんなあたしでも友達になってくれたことだけで、あたしは救われたんだよ。」










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