あたしは、あんたのもの。






そしたら付き合ってもない、友達でもないあたしたちは離れ離れになって、もうきっと会えないだろう。








だから、もう少し。







そんなメランコリーな気持ちにすがり付いて、だめだと分かりながら次の日彼に会いに行くのだ。









どうせ、彼はあたしのことなど、なんとも想ってないだろう。









なら、キス相手だけでも必要としてくれている間は、ずっと会おうと、思ってしまう私は、絶対卑怯で弱い女だ。








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