あたしは、あんたのもの。







あたしは彼の特別でなくても、彼の一日の少しの時間は独り占めできているわけで。









そんな小さな希望に、あたしは毎日彼の腕の中へ通っているのだ。











久しぶりに流した涙が頬に乾いて引っ付いて、気持ち悪い。












あたしはそのまま長い間ドアの前に突っ立っていて、











気が付いたらいつも来ている時間になってしまった。






















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