善いヴィッチ
飲み会に来て酒飲まないってどーゆー事?

そんな白けた空気が流れる。

飲み物と料理が出揃い、皆が盛り上がる中、僕は一人で浮いた存在だった。

左右の二人が“一段飛ばし”で話していたりして、もう最悪だ。

一人空気に馴染まないまま、チビリチビリと烏龍茶を飲む。

誘われたから来たものの、こりゃあ断った方がよかったかな…。

「あの、始まったばかりだけど、僕これで…」

お金だけ払い、半分ほど腰を浮かせた時だった。

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