シアワセの答え
「ごめん、汚くて」
「いえ、なんだか落ち着きます。」
「そう?そこ座って、お茶とってくる」
本当に落ち着く…なんだか私の住んでたアパートに似ていて…。
「はい」
「ありがとうございます」
「そう言えば、あそこ前田さんの家だよな。なんで上村が?」
「前田さん、知ってるんですか?」
「ああ、このアパートの大家さんなんだ」
だから、あんなに大きな家に住んでいるんだ。
「…前田さんの養子になったんです」
「え?」
「母親が再婚するそうで、その再婚相手に私の存在は伝えていないそうなんです」
「そう、なんだ…」