シアワセの答え




その瞬間、またあの温もりに包まれた。



「俺が、絶対幸せにしてやるからな…今までよく耐えた…もう、泣いていいよ」

「うぅ…吉岡くん…っ!」

「俺もな、小さいころに両親が離婚したんだ。母親が遊び好きでそれに愛想尽かした父親が離婚届だけ置いて出て行ったんだ」



え…吉岡くんも両親離婚してたんだ。



「今もいないだろ?きっとホストだ。あいつ働いてないから生活費はばあちゃんが払ってくれるんだけど、その生活費は全部ホストに消える」

「じゃあ、吉岡くんは?」

「学校に内緒で部活終わった後、夜中バイトしてるんだ。今日は定休日だけど」



私より全然辛い生活してる…なのに、こんなに心配してくれて。
さっきより、涙が溢れてきた。

それを見た吉岡くんは私の頭を優しく撫でて、話しを続けた。



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