きょうの、ぼく。
人少ない商店街をフラフラっと歩く
虚ろな目で地面を眺めていると
視野に九つの足が見えた
不意に上を向くと、見たくない景色があった
「サボり?」
「イッけない子ーっ」
「学校おいでよ」
スリー金髪、オラオラ全開、ギャルメイク
地味な私とは正反対の人間
クスクスと笑いながらこちらを見つめる
「あっ・・・そのっ」
「何?」
怖い。ただただ怖い。
ビクビクして額に冷や汗が通る
逃げたいのに足がすくむ
「一緒にお昼食べたかったのにねーっ」
「そうだね」
お前らとなんか食べたくない
イジメるだけじゃないか
「体調が悪くて・・・」
「へー、昼から元気にお散歩かい?」
「少し気張らしに・・・」
「だったら、学校に来れば?」
息が荒くなる。帰りたい
そう思っている内に腕を無理やり引っ張られて
連れ去られてしまった