わたしの旦那さんは芸能人。
車に戻っても…家に戻っても…放心状態の時間が続いた。
家事も思い通りに手に付かず…
終始ぼっとしていた。
あの紙一枚で私の苗字が変わる何て信じられなかった。
『優真くん、私佐原?』
「そうじゃん?」
優真くんはいつも通りのテンションでテレビを見ながら雑誌を読んでいた。
そんな優真くんと…
手を繋ぎながら横でぼっとしている私。
ただ、優真くんの近くにいると良いことはあまりないと自信をもって言える。
…いたい気持ちは山々なのに。
胸は触ってくるし…キスもしてくるし…とにかくエロい。
『辞めて』
と言えない自分が恥ずかしい。
でも、どこか受け付けている自分もいる。