あの頃…
閑話
「…どうだっ!!」
「へえ、少しはみられるようになったじゃないか」
しるふの手元にある結紮の練習台を覗き込みながら海斗がつぶやく
「よっしゃ!!」
思わずガッツポーズをするしるふに、これがいい年の女の口にすることか、と一人思う
「頑張りましたもんねー。これでも昼食の時間を練習に当ててですね、」
「じゃあ、次は…」
「って、人の話聞いてます!?」
今、私いい話してたのに!!
「立花が昼飯を食べてようが、食べてなかろうが興味ない」
「ちょ!!鬼!!少しは褒めてくれたっていいじゃないですか!!」
私の涙ぐましい努力!
「褒めたじゃないか」
「いつですか!」
「さっき」
至って真面目、そう海斗の瞳は告げている
「さっき?」
なんとおっしゃいました?
「みられるようになったって」
「褒めてない!!それ、褒め言葉じゃないです!!」
「何を言う。少なくとも成長はちゃんと評価してる」
「へえ、少しはみられるようになったじゃないか」
しるふの手元にある結紮の練習台を覗き込みながら海斗がつぶやく
「よっしゃ!!」
思わずガッツポーズをするしるふに、これがいい年の女の口にすることか、と一人思う
「頑張りましたもんねー。これでも昼食の時間を練習に当ててですね、」
「じゃあ、次は…」
「って、人の話聞いてます!?」
今、私いい話してたのに!!
「立花が昼飯を食べてようが、食べてなかろうが興味ない」
「ちょ!!鬼!!少しは褒めてくれたっていいじゃないですか!!」
私の涙ぐましい努力!
「褒めたじゃないか」
「いつですか!」
「さっき」
至って真面目、そう海斗の瞳は告げている
「さっき?」
なんとおっしゃいました?
「みられるようになったって」
「褒めてない!!それ、褒め言葉じゃないです!!」
「何を言う。少なくとも成長はちゃんと評価してる」