あの頃…
「いや、じゃじゃ馬が走り出しそうだったから」

つい。

「じゃじゃっ…馬!?」

またそうこという!!

「それ以外に何と言える」

「失礼すぎます!!じゃじゃ馬!?仮にも乙女に向かってなんて名前つけてるんですか!!」

「俺の中では定着して久しくてな。我ながらぴったりの名前だと思ってる」

なんて至極真面目に返さないでほしい

「自画自賛しないで下さい!!そして止めないで下さい!!」

「暴れられたら面倒だし」

基本面倒事は避けるのが、海斗の信条

それが黒崎病院絡みならなおのこと

「暴れてません!!あの人が失礼極まりないから!!少し文句を言ってやろうかと思ったのに!!」

「流せばいいだろう、あんなの」

珍しいことではないし、お先長くないだろうし

「流せませんよ!あの人、遠回しに黒崎先生のことばかにしてましたもん!!まるで親の七光りだと言わんばかりの言いよう!!黙ってるだけで黒崎病院継げるなんてどの口が言うんですか!!」

絶対、あの人より黒崎先生の方が腕良いです!!

のくせに言われたくない!!
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