お前と俺とキスの距離
「ま、何がともあれ!また宜しくな」
「へいへい、宜しく宜しく」
上履きに履き替え、校舎の中に入った
廊下を歩くとキュッキュッと鳴る
「1年の教室って何処だよ」
「兄貴の時は、4階だったって言ってたけど」
幸治の4個上の兄貴の陽 ( ひなた ) 君は、
この学校の卒業生で元バスケ部主将
陽君がいたバスケ部に入りたかったのと
家から徒歩10分もかからない近場だった
そんな理由で、入学した この高校
「早くバスケしてぇな‥‥‥‥」
「早くバス止めてぇな?」
「‥‥‥‥耳鼻科行ったほうがいいんじゃね?」