セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「・・・」


「さすがに布団…二組敷くと…狭いわね…」



理沙ちゃんは先に眠りについてしまった。




「…明日からヒマだなぁ~」



「…いいじゃあないか…ゆっくりすれば」




「うん」




杏は俺の隣に座り込む。


今夜の杏は積極的に俺に寄り添ってくる。


会社をクビにされたのが余程…堪えているんだろう。



DVで無職の旦那と離婚してシングルマザーで理沙ちゃんを必死に育てて来た杏。



俺の渇いた心に癒しをくれた杏を愛して支えてやりたいと思ってる。



なのに…過去の柵から囚われて…俺は躊躇っていた。



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