セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「いってきます!!」



理沙が体操服姿に水筒を持って元気よく出て行った。




「…後はおにぎりか…」



「おにぎりなら任せろ…」


孝典さんは一緒におにぎりを握ってくれた。



「…杏お前…下手だな…」


「俵型は得意だけど…三角おにぎりは苦手なの…」




「俺の力作を見ろ」



孝典さんは自慢げに自分の握った三角おにぎりを見せる。




「芸術的だろ?」



「…俵なら私だって負けないもん」






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