セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
ずっと浮かれていたキモチが急に萎み始める。




「ゴメン…俺が余計なコト言ったばかりに…」



「ううん…やっぱり…無理なコトお願いしたよね…」



「何言ってんだ…これだけ豪勢な弁当作っておいて…デジカメだって買ったんだ…運動会には行くぞ」




「えっ?デジカメって・・・」



孝典さんは私に内緒でデジカメまで買っていたなんて。




「…可愛い理沙ちゃんのダンスを撮る為だ…夕食は運動会の打ち上げに理沙ちゃんの行きたがっている回転寿司食べるぞ」


孝典さんはテレ臭いのか言葉遣いがすべて命令口調になっていた。


「あ、はい」



私は彼の嬉しい命令に素直に従った。




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