セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…余計なコト…話されたくないでしょ?」



「佳世!?」



「早くして…始まるわよ」



8年振りに再会した元カノは嫌なタイプの女性に変貌していた。


堕胎で彼女の身体と心に傷を残したのは今も…申し訳なく思うが。



若い俺は女の見る目が少しなかったかもしれない…




俺は上着のポケットから携帯を出した。



「ここは目立つし…木陰で赤外通信しましょ」



自分の思惑通りにコトは進み、佳世は笑顔になる。



俺は眉を顰めて彼女の言いなりになった。


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