セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「娘はどうした?」




「娘は…実家に預けて来たわ…」


「そうか…」



「…カジュアルなカッコも素敵だったけど…スーツ姿の孝典の方が孝典らしいわね」



「…旦那とは上手くいってないのか?」




「…旦那とは孝典と別れて…見合いで結婚した相手…舅さんは医者だし…家柄もお金にも問題はないわ」



「・・・料理は何にする?」



「そうね・・・」



互いに革張りのメニューを開き、料理を考える。




「…季節のメニューでいいかしら?」



「そうだな…」



俺はブザーを押して係の者を呼んだ。



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