セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
ワインは俺が適当にチョイスして、メニューを元の場所に立てる。




「…完璧なエスコートね…さすがは孝典」




「…お世辞を言っても…お前の思い通りにはならないぞ」



「…どうして…杏なの?」




「・・・」



「私みたいなお嬢様だと…色々と調べられるもんね」




「…俺から話すから…お前は杏に何も話すな!」



「どうやって話すの?実の父親は人殺しだって正直に話すの?」




「・・・」




「父親と同じで…貴方だって…私の中に芽生えた命を殺したのよ…」



「それは…今でも…申し訳なく思っている…」


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