セカンド・ウエディング~彼の愛は濡れる雨のごとく~
「…孝典君…ウチの会社で働かないか?」



留維さんが直々に俺を自社にヘッドハンティングし始めた。




「しかし…俺は…」



一族たちから爪弾きにされ、絶縁されてしまった身の上。




「…服飾だけで…ウチもやって来たが…そろそろ…限界が来てな…新規事業を起こそうと思案している。それも…化粧品部門をな」




「・・・」




「だから…『ヨーセー化粧品』の君の力が必要だ…君にその気があれば…それなりのポストと給与は保証する」





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